やすらい祭

今日4月8日は、やすらい祭の日でした。

うちの角(正確には道を隔てた祖母の家の前)で、笛の音に乗って、子鬼二人、大鬼四人が、太鼓たたきつつ踊ってくれました。
たしか甥っ子も、小学生のときに鬼になって踊ったことあるはず。
毎年、4月の第2日曜日です。

京都の三大奇祭の一つで、1000年以上の歴史があるお祭。

玄武神社と今宮神社で行われていて、うちの家は、玄武神社の方。
鎮花祭と御霊会が合わさったお祭とも言われ、昔、厄病が流行ったことがきっかけだったそうです。

玄武神社のサイトを調べてみたら、「大鏡」「伊勢物語」「平家物語」をはじめ、惟喬親王在原業平藤原良房など歴史上の人物が目白押しでめっちゃおもしろい。
http://www3.zero.ad.jp/gennbu/yasurai.html
(↑やすらい祭のお囃子も聞けます。)

惟喬親王って、雲ヶ畑、水無瀬、小野、雲林院など、いろんな場所に住まわれていたそうですが、これらの場所って、けっこう私自身と縁があるような。

亡くなった祖父の生まれた家は、今宮神社のやすらい祭の中心になっていたらしく、私が小さい頃お祭の日には、そのおうち(上野の上田家)から必ず鯖寿司が届けられました。
私は、その鯖の青光りしているのが食べられず、鯖を除けて下の酢飯だけ食べてましたね。
今では鯖寿司大好き人間のわたし、もったいないことしてました。

もう薄暗い夕刻、お祭も終わったであろう時間に、わが雑種犬ろくと人通りのない裏道を歩いていました。

と、向こうから人影が。
ちょっと変わった格好。

烏帽子姿の人です。

船岡山のふもと、あたりはほの暗くまわりに人がいないせいもあり、ひょいっと千年くらい跨いだような気分になりました。

往復異路小旅行・備前へ

昨日4月6日は、前夜急遽決定した小旅行に出かけました。
桜目当ての観光客でごった返す京都を脱出。

家から Taxi で地下鉄鞍馬口駅へ、そこから地下鉄でJR京都駅まで。
そして新幹線で岡山へ。

お昼ご飯は、車内で食べようということになりました。
私の好物「御堂筋弁当」は、JR新大阪駅構内の新幹線乗り場でしか売っていない(はず)で、新幹線車内でも販売していません。

ここはテクニックの見せどころ。
新大阪駅到着の何分か前から、6号車のドアにへばりつき、到着を待ちました。
停車時間は、2、3分。

停車と同時に走る。
位置はちょっとずれましたが、降りた斜め前にあったプラットフォームのお弁当売り場に駆け込み、「御堂筋弁当を」。

そこのおねえさんのお返事。
「そのお弁当は、水了軒さんの売り場でしか買えません。13号車付近にありますが。」

わたし必死、走りました。

けど、10号車付近まで来たときに、発車のベル。
ああ無情。
ウシロガミひかれつつ泣く泣くそのまま乗車しました。

結局、車内販売のおねえさんに聞いたところ、神戸から「蛸飯」というのが乗って来るらしく、それを予約、席まで持ってきてもらいました(もう歩くのイヤ。私の席は4号車でした)。

そんなこんなで、岡山駅到着。
京都からは1時間あまり、近いもんです。

今度は岡山からJR赤穂線に乗り換え、東に戻り伊部(いんべ)下車。

伊部は、備前焼の町です。
いたるところにレンガの大きな煙突が見えます。
日差しは穏やかで、お天気申し分なし。

いくつかの窯元さんやギャラリーなどを回って、ひとつだけ若い作家さんの小さな花入(ほんとは徳利らしいけど、ちょっとイビツな形と渋い色合いが気に入って)を買いました。

備前焼き、というの、私にはそれぞれの違いがもう一つよくわからず、ただ、好きかそうでないか、のみの判断でした。

小さなギャラリーやお店が数多くあり、店番の人もいない所がいくつも。
のんびりしたところ、という印象です。

何時間か歩き、さすがに疲れて帰ることに。

ホントはもと来た道を戻るはずが、岡山行き(西行き)電車に乗り遅れて(次は1時間後)、結局、東行き電車に乗ることに。

伊部から赤穂線で、播州赤穂駅まで。
このあたりは単線、ワンマンカーです。
新学期そうそうの高校生(?)が一杯でした。

沿線の山々の、芽吹き始めた柔らかい緑のなか、時々ほんのりとうす紅い桜の色がとてもきれいでした。
桜は、お花ばっかりというのもきれいですが、山々のなかにほんのり咲き灯っているという風情が、私には、より好ましい時があります。

播州赤穂駅、というのは、京都に住む私達にもなじみのある駅名です。
というのも、日頃よく乗る「新快速」は、「播州赤穂行き」か「野洲滋賀県)行き」ですので。

しょっちゅう目にする「播州赤穂駅」、初めてでした。
ここから、「新快速」に乗車。

で、もちろんこのままJR京都駅まで直通なのですが(約120分)、ここでもう一工夫。

途中のJR大阪駅で下車。
すぐお隣の阪急電車梅田駅より京都線乗車。
桂駅で乗り換え、阪急嵐山線で、終点嵐山まで。

もう外は暗く、嵐山自体は見えませんが、目的は嵐山の桜にあらず。

渡月橋を渡って、今度は、京福電鉄、通称・嵐電(らんでん)乗車。
ここの沿線の「夜桜電車」が目的でした。

帷子の辻(かたびらのつじ)で、北野線に乗り換え。

嵐電は各駅名がすばらしく、筭本邦雄好みの駅が次々に。
嵐山から順番に、嵯峨、鹿王院車折(くるまざき)神社、有栖川、帷子の辻、常盤(ときわ)、鳴滝、宇多野、御室仁和寺妙心寺竜安寺等持院、終点北野白梅町

「桜のトンネル」は、鳴滝と宇多野の間で約200メートルほど。
両側の桜並木がライトアップされています。

その間、徐行運転で、二両の車内は消灯。
車内では歓声があがり、短い時間ですがなかなかでした。

で、終点白梅町(はくばいちょう)下車。
駅隣りのイズミヤは、いつも私がお買物するお店ですが、閉店8時20分前に到着。
お買物して、出てきたところに市バス到着。

いつもイズミヤへは車で来るのですが、今日は市バスにそのまま乗って、千本北大路まで。

8時過ぎに帰宅。

往復違う道をたどっての小旅行、というの、意図したわけではなかったのですが、無計画だからこそのご褒美みたいでした。

ろく in 平野神社

京都の桜もそろそろ満開のところが増えてきました。

平野神社はうちから歩いて15分くらいなので、ろく(黒犬雑種犬)といっしょに、今日は花見がてらの散歩。

やっぱりけっこうな人出で、犬を連れて境内に入っていいもんかためらいつつ社務所の人に聞いたところ、「うちにも犬がいるのでケンカせんように。」ということで、OK.

鷹揚やなぁ。

あとで、入り口の注意書きを見たら、「車馬が入ること」は禁止されていましたが(馬!)、犬猫については、ノーコメント。

ちなみに、平野神社のすぐお隣の北野さん(天満宮)は、犬はだめなのですよ。

うす紅い桜の花の下で、やや短足太め中型黒犬ろくが、ハァハァと歩くのを見て、「めぞん一刻」の、惣一郎さんを思い出してしまった。

主人公、ちょっと情けないゴダイ君の、あこがれのマドンナ響子さんは、うら若き未亡人。

響子さんの、亡くなった夫の名前が「惣一郎さん」で、響子さんが現在飼っている犬(これまた情けない雑種犬)の名も「惣一郎さん」。

その惣一郎さんが、よくハァハァと響子さんに先立って歩いていたのです。

人間の惣一郎さんが亡くなったのが、たしか桜の時期で、毎年桜吹雪のなか響子さんが惣一郎さんを思い出し、ゴダイ君は、それをなすすべもなく見ている、という構図。

桜、雑種犬、ハァハァ、で、「めぞん一刻」が思い出されたのでした。

譜めくり秘話

日曜日に書いた、フランスアカデミーの演奏会の会場は、京都・アルティだったのですが、聴きながら、私の昔の譜めくり体験を思い出してしまいました。

もう20年くらい前、あのカントロフ(超有名なフランスのヴァイオリニスト)とルヴィエ(同ピアニスト)の演奏会でのことです。

本番当日、エラート音楽事務所さんより急遽譜めくりをたのまれました。
舞台の上で、私はピアノのルヴィエさんの左斜め後ろに座っていました。
曲は、たしかバルトークの「6つのルーマニア舞曲」。

ヴァイオリンのカントロフさんも、一応譜面台を立てて譜面を見ながらの演奏でした。
実は、アルティの舞台上はわずかながら風があるのですが、ひょいと演奏中のカントロフさんの譜面台の方を見ると、なんと楽譜が勝手にめくれそうになっているのです。

私としては、ピアノの譜面も目で追いつつ、ヴァイオリンの譜面台も気にしてやきもきしていたのですが、ある時とうとうヴァイオリンの譜面が勝手に次のページにめくれてしまいました。

演奏真っ最中でしたが、私はとっさの判断で、なるべく目立たないよう身体を前かがみにしながらヴァイオリンの譜面台のところまで行き、もとのページに戻して、またピアニストの左後ろの譜メクリストの椅子の所に戻りました。

ほっとしたのも束の間、見ると、またもやヴァイオリンの譜面がペラペラしてる!
で、あろうことか、再び勝手にめくれてしまったのです。

もちろん私は、また同じ行動をしようと立ち上がりかけたのですが、カントロフさんは、ヴァイオリン弾きながら、私に目配せ。

めくらなくていいよ、覚えてるから。

で、そのままなんとか最後まで。

演奏が終わって、もちろん万来の拍手。

二人はお辞儀。

そして舞台ソデに入るとき、普通はもちろんソリストが一番最初に入るのですが、カントロフさんは私が歩いてくるのをソデで待っていてくださり、私に対して「どうぞ」という、うやうやしいジェスチャーをしつつ私を一番先に入れてくださいました。

後で、客席で見ていた友達がひとこと。

「あんたが一番めだってたわ。」

モツ会い・2 チラシ

チラシの裏面に書いた文章を、ウェブサイト「紫野通信」http://music.geocities.jp/misakn95/にアップしました。

「コンサート情報」→「プログラムの詳細」へ。

共演者の写真とプロフィールがまだ届かず(皆さんお忙しいのですね)、チラシはまだ作成途中です。
 

フランスアカデミー演奏会

京都府府民ホール・アルティにて。

毎年恒例、京都の桜の時期に、フランスの「音楽家」ばかりが集まって、講習会、さらに彼ら自身の演奏で室内楽を聞かせてくれます。

もう18回目だそうです。
今年は、
フォーレ「ドリー」(イヴァルディ+ロジェ)
ブリテン「メタモルフォーゼ」(カペツァリ)
フランク「ピアノ五重奏曲」(イヴァルディ+モッチア+森悠子+ヴァッサール+ミュレール)
ドビュッシー「フルート、ヴィオラ、ハープのためのソナタ」(ベルナルド+ヴァッサール+モレッティ
ショーソン「ピアノとヴァイオリンと弦楽四重奏のための協奏曲」(ヴァレーズ+ロジェ+上記カルテット)
というプログラムでした。

いつものことながら、イヴァルディさん(音楽家で、たまたまピアノを弾いてる、という感じ)、本当に素晴らしい。
ロジェさんも。
あと、ヴィオラとフルートなんかも、室内楽的耳のある人達が演奏すると、違う楽器なのに、似た音色になるのですね。
イヴァルディさんのピアノも、弦楽器的な音がするのです。
すべて、「耳」なのです。

さすがにショーソンは、名人たちにとっても手ごわい曲だったようで、今まで何回もフランスアカデミーでの演奏を聴いてきましたが、その中で、ちょっとタイヘンだった曲のよう。

久しぶりにアルティで聞きましたが、ここでモーツァルトのピアノコンチェルト3曲(23、24、25番)、私自身が弾くところを想像してしまいました。